ゲームしタイチロー

ポケモンやポケモン以外のことを書きます

SCP財団(日本支部)のお気に入り記事を紹介する(~1000)

注意

当記事で紹介するコンテンツにはホラー・グロテスクな表現・精神的ブラクラ要素が含まれる場合があります。あまり過激なものは載せないつもりですが、そういうのが苦手な人は閲覧しない方がいいかもです。

 

この記事は前回の記事↓の続きですが、SCP記事と同様必ず順番に読まなきゃいけない物でもないのでSCPについて十分理解している方はどこから読んでいただいても問題ないです。

お気に入りSCP記事

 今回は前置きなしでさっそく紹介に入ります。前回同様、☆の数は主観的な記事の読解難易度を表しています。

 (追記:当記事の初稿以降に追加したものには「※※」を付けて識別します。)

 SCP-605-JP「異誤」☆SCP-605-JP - SCP財団※※

周囲の人間に未知のルールのゲームを初めさせるオセロのSCP。

実験記録で次々と対局が行われる様子がどこか楽しげな記事です。メタタイトルの秀逸さと補遺で軽く触れられるある存在に想像力が刺激されます。

 SCP-612-JP「忘れられた災害」☆☆☆SCP-612-JP - SCP財団

過去に発生したとされる、記録や記憶に残っていない大地震のSCP。

実態が見えないもやもやとしたオブジェクトですが、読み進めるにつれてその印象が二転三転する面白い記事です。オブジェクトクラスに書かれている「Explained」とは少々特殊なクラスで、異常性とされていたものが科学的に解明され、説明できるようになったことを示すものです。

SCP-619-JP「ミレニアム・タウン」☆☆☆SCP-619-JP - SCP財団

映像記録を通してのみ観測できる、とある山間部集落のSCP。

探査ログで起こる背筋がゾッとするような出来事と、最後まで読むことで察することのできる恐ろしいバックボーンが魅力的なオブジェクトです。記事中に登場する如月工務店は日本支部の(準)要注意団体で、非道なやり方で異常な施設等を作っています。

SCP-622-JP「枯れ庭」☆☆SCP-622-JP - SCP財団

風が吹くたびに花の種類が変わる等の異常現象が起こる庭園のSCP。

得られる情報の多さと裏腹にその実態や法則性のようなものが全く分からない謎に満ちたオブジェクトです。こういう不可解な点が多いのもSCPらしいと言えばらしいですね。ちなみにこのオブジェクトは筆者がとあるアーティストの楽曲から着想を得ているらしく、文中にもそのエッセンスが散見されます。たんと吹け風よ 人体の宇宙に

SCP-626-JP「能率強制手帳」☆SCP-626-JP - SCP財団

記入した内容を忘却し、最悪のタイミングで思い出させる手帳のSCP。

いわゆる「あるあるネタ」をSCPとして扱っている記事です。こういった着眼点の記事も割と多く、現実だと笑い話で済む内容もSCPだと大惨事、というギャップが面白いです。

SCP-647-JP「子憂ふ母に芳醇なる忘憂を」☆☆SCP-647-JP - SCP財団※※

中に人間の胎児を発生させ、それを成熟させて醸造酒に変える酒樽のSCP。

明らかに人道的とは思えない異常性がありながら、そのバックボーンを読むと何とも複雑な気持ちになります。「石榴倶楽部(せきりゅうくらぶ)」は日本支部の(準)要注意団体で、人肉食を嗜好する秘密結社です。

SCP-650-JP「人でなし、でく人形」☆☆☆SCP-650-JP - SCP財団

現実改変を高速で繰り返すことで普通の人間のようにふるまう死体のSCP。

現実改変という厄介な特性を持っていながらその使い方が普通の人間と同じ生活をするため、という点が新鮮なオブジェクトです。異常存在ではあるものの、その陳述を見ると非常に切ない気持ちにさせてくれます。

SCP-669-JP「吸血鬼の憂鬱」☆☆SCP-669-JP - SCP財団

呪いを受けた吸血鬼を自称する、しゃべるヒルのSCP。

比較的ギャグ寄りの内容ですが、記述の端々に不穏さの片鱗を見せる記事です。折りたたみにある「蒐集院(しゅうしゅういん)」とは、SCP財団が日本支部を発足する以前から異常存在を収容していた団体で、現在では一部の過激派を除いて財団職員として吸収されています(過激派は要注意団体に指定されています)。

SCP-672-JP「サカムケツヅケ」☆SCP-672-JP - SCP財団

触れた人間の皮膚に分離できない「さかむけ」を作る釘のSCP。

リアルに想像できてしまう痛みと、それが進行した場合の末路までを描ききっている恐ろしい記事です。ある種どんなホラーよりも恐ろしい。

SCP-682-JP「しぶとい微生物」☆☆SCP-682-JP - SCP財団

脱皮により質量を保ちながら縮小し続けるクマムシのSCP。

シンプルながらよく考えると恐ろしいことこの上ない異常性を持つオブジェクトです。この記事は本家(英語圏)で最初期に創作された同一ナンバーの殿堂入りオブジェクトである、SCP-682「不死身の爬虫類」へのオマージュと思われます。どちらもベクトルは違えど貫禄のKeterと呼べる危険性を秘めています。

SCP-684-JP「S」☆☆☆SCP-684-JP - SCP財団※※

全人類に発現する、「アルファベットのエス」を17628回見ると死に至る現象のSCP。

SCP記事をよく読んでる人はだいぶ危ないあまりにも対抗のしようがない異常性に悪寒が走る内容ですが、記事を読み進めるうちに何度も別種の寒気を感じる記事です(褒めてます)。

SCP-686-JP「しるし」☆☆SCP-686-JP - SCP財団

描画された存在(生物を含む)がいかなる方法でも破壊できなくなる図形のSCP。

財団がオブジェクトの異常性を利用するというパターンの記事です(他にもこういった利用されるオブジェクトというのは少数ながら存在します)。その顛末がどのようなものなのか、ぜひ最後まで読んで頂きたいです(最後まで~系の表現を使いすぎている節がある)。

SCP-687-JP「コミカルウォッシュ」☆☆SCP-687-JP - SCP財団

着用した人間が失敗を起こした際に他者から笑われるようになるジーパンのSCP。

一見笑えるおもしろグッズのようなオブジェクトですが、その異常性の詳細やバックストーリーを読み解くにつれて笑えないと思えてくる記事です(褒めてます)。記事中に登場する「カント計数機」「ヒューム値」については簡易的な説明が非常に難しいので、大体「この単語が出てきたら現実改変が起こっている」と思ってください(詳細はググってください(n回目))。

SCP-710-JP「タイムマシンリボルバー」☆☆☆☆ SCP-710-JP - SCP財団

指定した過去または未来のある時間に弾丸を発射できる拳銃のSCP。

厨二心をくすぐられるオブジェクトですが、記事中で起こるある出来事、そしてこのオブジェクトの異常性の真の意味にまで気づくと非常にタチの悪い代物であることが分かります。「財団」の存在意義にまで歯牙をかけるような凶悪なオブジェクトです。

SCP-737-JP「慈悲の宝石工房」☆☆SCP-737-JP - SCP財団

子供の死体を複製し、宝石に加工する能力をもった男性のSCP。

登場人物の心理描写に大いに想像の余地があり、人によって感じ方が異なるであろう記事です。あえて具体的な感想を言及することは避けたいと思いますが、何か示唆的なものを感じるオブジェクトだと思います。

SCP-741-JP「思ってたのと違う」☆☆☆SCP-741-JP - SCP財団※※

キルした相手プレイヤーの心臓に弾丸を発生させるFPSゲームのアカウントのSCP。

その異常性の危険さもさることながら、オブジェクトの誕生経緯に底意地の悪さが滲み出ています(褒めてます)。「博士」とは日本支部の要注意団体で、本家の要注意団体「ワンダーテインメント博士」の悪質な模倣犯です。この両者のオブジェクトとの関わりは似ているようで全く異なるので比べてみるのも面白いです。

SCP-774-JP「名付けられてしまった怪物」☆☆SCP-774-JP - SCP財団

呼び名によって性格が変わる、変身能力のあるネコのSCP。

記事全般から「言霊」の観念が一貫して見て取れ、こういった着眼点も日本支部なればこそって感じがしてとても好きです。オブジェクト番号が「ななし」って辺りの遊び心も心憎いです。

SCP-789-JP「メビウスの輪ゴム」☆☆☆SCP-789-JP - SCP財団

報告書のオブジェクトクラスが必ず「Mobius」になってしまう輪ゴムのSCP。

一見なんてことのない異常性に見えますが、よくよく考えると論理的におかしいことに気づき、考えれば考えるほど泥沼にはまっていく、正にメビウスの輪のような秀逸なオブジェクトです。

SCP-802-JP「粗雑なコピー機」☆☆☆☆SCP-802-JP - SCP財団

読み取った物品の「劣化コピー」を出力する立体コピー機のSCP。

異常性に潜むトリックもさる事ながら、読み進めるうちに進行していく一連の物語が面白い記事です。実は前記事で紹介したSCP-280-JP「縮小する時空間異常」とも関わりのあるオブジェクトです(この辺は説明すると長いので興味があればググってください(n+1回目))。「Neutralized」とは該当オブジェクトが破損、喪失等により異常性を喪失したことを示すオブジェクトクラスです。

SCP-831-JP「隠れ潜む夏」☆☆SCP-831-JP - SCP財団

人が触れると消滅し、触れた人間に7年毎に鳴き声の幻聴を聞かせるセミのSCP。

その異常性は不気味で恐ろしくはあるものの、「異常生物の繁殖の手段」のようなエッセンスが感じられて興味深さもあります。「Extranormal」とは超常現象を指し、当初は再現性のない異常現象として記録されていたことを示しています。このような単発の超常現象をまとめた記事↓もあり、オブジェクト記事とは別種の面白さがあります。

超常現象記録-JP - SCP財団

SCP-866-JP「銃撃戦めっちゃ楽しいやんけ!!」☆☆SCP-866-JP - SCP財団

高速道路で唐突に2台の車両が銃撃戦を始める現象のSCP。

完全にタイトルでオチている記事ですが、その異常性は少し考えただけでもKeter指定には十分すぎるという、いろんな意味で厄介なオブジェクトです。フォーマルな文体で隠しきれていない現象のハイテンションさと被害の甚大さのギャップが面白い。

SCP-890-JP「培養肉のジャータカ」☆☆SCP-890-JP - SCP財団※※

液体が付着すると上にヒトの細胞が増殖されていく平鉢のSCP。

このオブジェクトもまた「石榴倶楽部」に関連しています。オブジェクトの異常性そのものよりもその背後であった物語で精神を攻撃してくるのは同団体のオブジェクト特有の感覚です。

SCP-893-JP「焼く身」☆SCP-893-JP - SCP財団

薬味として焼肉と共に食べると肉の部位に対応した体の部位が縮小するネギのSCP。

こちらも若干タイトルで笑わせにきている節があります。現実にある有名な情報が財団の情報操作だったという着眼点や、焼肉に絡めた日本人の食事情にも言及される等、何かと小ネタの多い記事です。

SCP-905-JP「フレディのスペシャルフライトショー」☆SCP-905-JP - SCP財団

飛行機内で発生する物音が徐々に特定のリズムを刻むようになる現象のSCP。

タイトルで察せる人は色々と察せると思います。これに関してはニコニコにこの上なく分かりやすい解説動画があるので見てみてください(ググれば一発で出てきます)。

SCP-910-JP「シンボル」☆☆SCP-910-JP - SCP財団

自我を持って変形し、マークに応じて周囲の環境に異常を起こす道路標識のSCP。

記事内に動画が埋め込まれており、見た目にわかり易さと面白さを生んでいます。最後には衝撃の展開も待ち受けているので必見です。

SCP-916-JP「スワンプマン」☆☆☆☆SCP-916-JP - SCP財団

死亡するたびに離れた地点に蘇生して現れる男性のSCP。

記事冒頭に書いてある「Anomalousアイテム」とは、ざっくり言えば「Safe以下」の有用性も危険性もないオブジェクトを指します。そんな状態から一足飛びにKeterに再分類されるに至った理由を知ると絶望的な感情に支配されます。ちなみに上記のAnomalousアイテムも別個で記事でまとめられており(メタ的に言えば小ネタ集みたいなもの)、手軽に読めるのでおすすめです。

Anomalousアイテム一覧-JP - SCP財団

SCP-937-JP「叫感覚」☆☆SCP-937-JP - SCP財団

聴いた人間に特殊な共感覚を与えるレコードのSCP。

異常性が非常にえげつなく、実験記録を読むだに気分が悪くなってきます(褒めてます)。最後の記録も想像力を掻き立てられ、色々と想像のしがいのある記事となっています。

SCP-938-JP「からばこ」☆☆☆SCP-938-JP - SCP財団※※

ただの木箱のSCP(?)。

特別収容プロトコルが異様に長い上にその後の内容も所々に違和感を覚える内容になっています。結果論的に、財団はこのオブジェクトを収容するべきではなかったのだと思います(読めば分かります)。

SCP-949-JP「蹂躙のブルドーザー」☆SCP-949-JP - SCP財団

駆動させている間、後方にヒトを模した人形を発生させ続けるブルドーザーのSCP。

記事に書かれた内容自体は分量も少なくシンプルであるものの、その異常性が暗に示す事象が言外にありありと読み取れるオブジェクトです。オブジェクトクラスこそNeutralizedであるものの全く安心感のない、という構成が巧みです。

SCP-965-JP「残された鏡像」☆☆☆SCP-965-JP - SCP財団

満月の夜にのみ「鏡の中の世界」との行き来が可能になる鏡のSCP。

オブジェクトのテーマ自体は比較的ありふれたものだと思うのですが、その実験等に対する財団世界らしい科学的な実証や事案等に思わず唸らせられる記事です。少々難解ですが、それに見合った面白さがあると思います。

SCP-973-JP「エターナル・ダークホース」☆SCP-973-JP - SCP財団

日本国内のあらゆる競技大会に知らぬ間に出場している黒馬のSCP。

秀逸なギャグ記事です。記事の端々にツッコミどころが羅列しており、ぜひじっくり読んでいただきたい記事です。ちなみにこの記事は日本支部の「新人執筆者コンテスト」というイベントで書かれたもので、まさに記事題通りのダークホースぶりだったそうです。

SCP-984-JP「@抜き言葉のすすめ」☆☆SCP-984-JP - SCP財団

読むと日本語の「あ段9行目」の文字を認識、発音できなくなる本のSCP。

現実で取沙汰されている話題がSCPネタになっているタイプの記事です。実験記録に綴@れる被験者の様子が可笑しくも恐ろしくもあります。最後の記述で一気に事態の深刻さを明@かにしてくるオチは流石の一言です。

 

 

今回はここまでにしておきます。前回の記事より番号の幅が少なく、冒頭の解説等も省略しているのに文字数にほぼ変化が見られないという明らかな異常性があるのでこの記事も収容する必要があるかもしれません。次回は収容房の中から書きます。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次の記事↓