ゲームしタイチロー

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SCP財団(日本支部)のお気に入り記事を紹介する(~1500)

注意

当記事で紹介するコンテンツにはホラー・グロテスクな表現・精神的ブラクラ要素が含まれる場合があります。あまり過激なものは載せないつもりですが、そういうのが苦手な人は閲覧しない方がいいかもです。

 

この記事は前々回及び前回の続きです。今回から4桁台の記事の紹介になります。あくまで傾向の話ですが、1000以降の記事は後年になって書かれたものが多く、手の込んだ(難解な)ものの割合が多くなります。なので読者の方が好みに合わせて閲覧することを推奨します。

お気に入りSCP記事

☆の数は主観的な記事の読解難易度を表しています。
 (追記:当記事の初稿以降に追加したものには「※※」を付けて識別します。)

 SCP-1000-JP「特別回収任務」☆☆☆☆☆☆SCP-1000-JP - SCP財団

小惑星探査任務の過程にて、ある異常性を得た探査機のSCP。

この記事は財団日本支部の「SCP-1000-JPコンテスト」という企画で見事に優勝した記事であり、コンテストのテーマである「日本」について独特な切り口から描いた大作です。力作ゆえに理解するのも一苦労だと思うので、作者の書いたTale「オルメイヤー計画の記憶」や外部サイトの解説等も参照することをお勧めします。

オルメイヤー計画の記憶 - SCP財団

SCP-1023-JP「くっつき虫」☆ SCP-1023-JP - SCP財団

木製の家具にくっつき、その位置を誤認させる微生物のSCP。

読むだけで特定の部位が痛くなってくる記事です。現実のあるある話をSCP的に解釈しており、非常に実感が強く湧くのが特徴です。

SCP-1045-JP「お眼鏡にはかなわない」☆☆SCP-1045-JP - SCP財団

近くにある文章が瞬時に「添削」される眼鏡のSCP。

異常性が報告書の文章を改竄しているタイプのオブジェクトで、異常性の法則も分かりやすく読んでいて楽しい記事です。しかしながら途中から毛色が変わる辺りSCPとして抜かりないなといった感じです。

SCP-1046-JP「鍵をかけた柩」☆☆☆☆☆SCP-1046-JP - SCP財団

内部にある物体が全て立方体で構成させるように見える領域のSCP。

リアランス(権限)によって閲覧できる情報が異なるタイプの記事です。この手のオブジェクトはクリアランスが上がるごとに内容が大仰になっていくのが常です。以下、最終クリアランス情報の解説につき反転→「Thaumiel」(俗に超Keterとも)とは言わば財団の秘密兵器、切り札であり、オブジェクトの収容違反等により人類に深刻なダメージがあった際(K-クラスシナリオと呼ばれる)の最後の対抗策として利用されるオブジェクトに付けられるクラスです。←ここまで

SCP-1048-JP「恨み募る熊」☆☆SCP-1048-JP - SCP財団

 人間の口から体内に侵入できるクマのSCP。

本家の同一ナンバーの超有名オブジェクト、SCP-1048「ビルダー・ベア」のオマージュと思われる記事です。本家とはまたベクトルの異なる狂気っぷりと異様さが恐ろしいオブジェクトです。

SCP-1050-JP「気の触れた理論絶対室と正気の扉」☆☆☆SCP-1050-JP - SCP財団

ある条件を満たした場合、内部のみ物理法則が変容する小屋のSCP。

科学実験の事故記録を眺めているような感覚になる記事です。記事中に登場するGOCとは「世界オカルト連合(Global Occult Coalition)」を指し、収容を以て異常存在に対処する財団とは対照的に異常存在の徹底破壊によって対抗する、簡単に言えば財団のライバル組織です。割と登場機会の多い組織で、財団との関わり方も様々なので(大体敵対してるけど)調べてみると面白いです。

SCP-1065-JP「無間の部屋」☆SCP-1065-JP - SCP財団

フラクタル状に延々と続いていく部屋のSCP。

シンプルな異常性にしてシンプルに恐ろしい記事です。生々しい描写が挟まるのもSCPならではって感じがします。

SCP-1075-JP「二世界住宅」☆SCP-1075-JP - SCP財団※※

部屋の左側で起こした現象が鏡写しになって右側に反映される、左右対称な家のSCP。

クリスター神殿ゲームの謎解きなんかでよく見る仕掛けを彷彿とさせる記事ですが、そこに特定の第三者からの介入という視点を持ち込んだ一捻りあるオブジェクトとなっています。

SCP-1078-JP「低罪悪感実験生物」☆☆SCP-1078-JP - SCP財団

ムカデに似た異常な生物群のSCP。

タイトルどおり実験生物として生み出されたオブジェクトですが、その詳細を知るに連れて恐ろしさや胸糞悪さが高まってくる記事です。想像力の豊かな人間を殺しに来ていると思います。

SCP-1097-JP「████覚」☆SCP-1097-JP - SCP財団※※

内容物を人間が吸収すると「ある昆虫」を知覚する能力が上昇するスプレー缶のSCP。

メタタイトルが黒塗りになっている辺りにあの昆虫が人間に与える認識災害がいかに甚大か伺えます(本文中では普通に名前出てますが)。便利グッズのようにも思えますがよくよく内容を読むとそうでもないことが分かります。

SCP-1111-JP「国体護持」☆☆☆☆☆SCP-1111-JP - SCP財団※※

周囲の現実改変に対する抑制力を持つ剣・宝玉・鏡のSCP。

この記事も上記「SCP-1000-JPコンテスト」の参加作品で、優勝記事に次ぐ評価を受けています。こちらは「日本」というテーマをストレートに描いた記事で、「三種の神器」に対するSCP的解釈が圧倒的ボリュームで語られます。

SCP-1115-JP「悪性新生命体」☆☆SCP-1115-JP - SCP財団

悪性腫瘍が異常に肥大化した男性のSCP。

生々しい気持ち悪さのあるオブジェクトです(褒めてます)。人間が異常存在に変容するケースは珍しくないのですが、この記事はそんな中でもある特徴的な視点から描かれており、印象的なものとなっています。

SCP-1111-JP「くだん・バンシーの不謹慎漫才ショー」☆☆SCP-1146-JP - SCP財団※※

TV放送に発生する、事故や災害等を予言する内容の漫才を行う2人組のSCP。

パワーワード全開といった感じのタイトルですが、その異常性はKeter認定を受けるのに十分な厄介さを持っており、記事終盤にはそれまでと毛色の異なる異常が確認される、非常に真っ当にSCPらしいオブジェクトです。

SCP-1198-JP「生乾きのタオル」☆SCP-1198-JP - SCP財団

一度触れると、その後あらゆるタオルが生乾きに感じるようになるタオルのSCP。

非常に短くまとまった記事で、異常性もこの上なく分かりやすいです。しかしながら読後の印象は読み始めた時のそれとは変わっているはずです。総じてシンプルな良記事と言えます。

SCP-1210-JP-J「キメラれねぇ」☆SCP-1210-JP-J - SCP財団※※

見たものに激しい議論を強制させる、狼のような羊のような生物のSCP。

番号の末尾に「-J」がついている記事は「Joke SCP」として通常のオブジェクト記事とは明確に区別されています。通常のギャグっぽい内容の記事との違いは難しいですが、他記事に対する露骨なパロディが含まれるものや記事内で語られる財団の対応がコント集団のそれ(真面目な収容を行っていない)だったりするものが多いです。

SCP-1249-JP「人々」☆☆SCP-1249-JP - SCP財団

周囲の人間を「読み」として自らの一部に取り込む漢字のSCP。

異常性の着眼点が非常にユニークで面白いです。終盤の映像ログと収容に至るまでの経緯も、二重の意味で「発想に感服」の一言です。

SCP-1282-JP「Above the Switched-On Lotus」☆☆☆☆☆SCP-1282-JP - SCP財団※※

日本各所でランダムに発生する集団記憶改変現象のSCP(?)。

あからさまに裏のありそうな消化不良感のある異常性が目に付き、読み進めるに従って記事中に語られる話の規模の壮大さと我々のよく知るとある概念とのリンクの仕方の巧妙さに感服させられるオブジェクトです。昇れよ あの天空の 夢に見た庭へと

SCP-1283-JP「踏切のむこう」☆☆SCP-1283-JP - SCP財団

死んだ人間と再会できる踏切のSCP。

これに関しては何も語ることが許されない気がするので、ただ読んでください、とだけ伝えておきます。今まで紹介した記事の中でもお気に入り度合いは相当高いです。

SCP-1302-JP「廻る。」☆☆SCP-1302-JP - SCP財団

内部に人を閉じ込めながら非常にゆっくりと回る観覧車のSCP。

短いながら恐ろしさと不気味さ、気持ち悪さが不足なく描かれ、記事最後の記述と共にそう遠くない未来への不安が掻き立てられる記事です。

SCP-1363-JP「私たちは何をした?」☆☆☆SCP-1363-JP - SCP財団

財団を襲った超大規模収容違反とその記録に関するSCP。

収容違反にかかる一連のイベントがオブジェクト指定されるという珍しい記事です。最後まで読んでもその「謎」は解消されないのですが、だからこそ面白くなっていると思います。

SCP-1374-JP「大団円」☆☆☆☆☆SCP-1374-JP - SCP財団

見聞きした者にある異常をもたらす、「笑顔」に関するSCP。

笑顔がテーマになっているとは信じられない程に異様な恐ろしさのある記事です(見た目的にも内容的にも)。実はこの記事にはとあるメタ的解釈があり、それを知るとまた別の印象を持つオブジェクトでもあります。

SCP-1409-JP「雪、   無音、       白」☆☆SCP-1409-JP - SCP財団

降雪に擬態し、活動領域に侵入した人間を遭難させて分解する微生物のSCP。

「自然現象に擬態した生物種」というコンセプトが面白いオブジェクトです。それ単体でも成立しているのですが、終盤で明かされる情報でまたこのオブジェクトの別の側面が垣間見えるのでそれもまた面白い記事です。恐らくタイトルの由来は某憂鬱なあれです

SCP-1410-JP「押入れの恐怖」☆☆SCP-1410-JP - SCP財団

中に入り戸を閉めるとどこからか声が聞こえる押入れのSCP。

一周回って珍しい、典型的な日本ホラー的オブジェクトです。その異常性が手を替え品を替え襲い来る様子と、それでも尚全容が分からない底知れなさが恐ろしい記事です。

SCP-1442-JP「限りある命」☆☆SCP-1442-JP - SCP財団

周囲で死亡した人間に対して不死となる特性を与える装置のSCP。

最初は便利な装置のように感じますが、記事中盤を過ぎると印象が180度様変わりし、その異常性の真の恐ろしさとタイトルの意味に気付かされる、という秀逸な構成の記事です。

SCP-1450-JP「プロトコル・アップグルント」☆☆☆☆☆☆SCP-1450-JP - SCP財団

財団の存在する世界で発生した、ある現象に関するSCP。

非常に難解ではありますが、メタ的目線を最大限に利用した大スケールで読み応えのある報告書です。財団の存在理由や理念に対して思いを巡らせることができ、SCPというコンテンツが好きな人にこそ読んでほしい記事です。

SCP-1475-JP「標的はノースカロライナ」☆SCP-1475-JP - SCP財団

座った人間をノースカロライナ州のある地点まで射出する椅子のSCP。

アホみたいな異常性通りの秀逸なギャグ記事です。オチも秀逸で、数ある報告書の中でも群を抜いて気軽に読めます。

 

今回は以上で終了します(財団用語の方ではない)。前2回より少し短めですがその分分量のある記事が多いのでトントンじゃないでしょうか(何が)。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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