ゲームしタイチロー

ポケモンやポケモン以外のことを書きます

SCP財団(日本支部)のお気に入り記事を紹介する(~1999)

注意

当記事で紹介するコンテンツにはホラー・グロテスクな表現・精神的ブラクラ要素が含まれる場合があります。あまり過激なものは載せないつもりですが、そういうのが苦手な人は閲覧しない方がいいかもです。

 

この記事は以下の記事群の続きです。今回で日本支部の記事は一通り紹介を終えることになります(2000以降の番号は日本支部では基本的にまだ開放されていない為)。今後また紹介したい記事が増えた場合は各記事に追記する形となると思います(予定は全て未定です)。

お気に入りSCP記事

☆の数は主観的な記事の読解難易度を表しています。

(追記:当記事の初稿以降に追加したものには「※※」を付けて識別します。)

 

SCP-1501-JP「イザナギの産屋」☆☆☆☆☆SCP-1501-JP - SCP財団

最大1400人以上の日本人女性が同時刻に出産する現象のSCP。

単体で読んでも財団の理念等がフィーチャーされた面白い記事ですが、特定の元ネタに造詣が深いとより一層楽しめる記事です。ヒント(というか答え)は記事タイトルにあります。

SCP-1538-JP「ど燗酒」☆☆SCP-1538-JP - SCP財団

異常な高熱の熱燗を作ることができる酒燗器のSCP。

全体に酒臭い雰囲気の漂うギャグ寄りの記事です。「東弊重工」とは日本支部の要注意団体で、異常な工業製品を生産している集団です。他の要注意団体とは異なり、正しく使用すれば危険性は高くないオブジェクトが多いです。

SCP-1570-JP「無用の親切」☆SCP-1570-JP - SCP財団

ある条件を満たす人物の元に出現し、口から暴風を吹き出す彫刻のSCP。

1000文字未満という非常に短い記事ながら秀逸な発想とオチが面白いです。

SCP-1573-JP「最愛の事故物件と無辜なる人々」☆☆☆SCP-1573-JP - SCP財団

住んだ人間の属する集団の中で最も嫌われている人物が事故死する家屋のSCP。

当記事は日本支部で行われた企画「5年目の悪のコンテスト」にて襲弊賞(優秀賞)を獲得した記事です。異常性に曝露した人物のインタビューが記事の中心となっているのですが、その内容とコンテストのテーマを合わせて読み解くとより一層深みを増す内容になっています。

SCP-1587-JP「夢幻蛸」☆☆SCP-1587-JP - SCP財団

夢の中に現れてその人が嫌っている相手に変身する、蛸のような頭をした女性のSCP。

全体に物語のような雰囲気が漂い、独特の世界観と読後感を味わうことのできる記事です。このオブジェクトに限らず、日本支部の記事は物語感溢れるものが多いのが特徴の一つだと思っています(これは人によって評価の分かれる所でもあります)。

SCP-1590-JP「フェアトレードコーヒー」☆☆SCP-1590-JP - SCP財団※※

人体を変容させて作られたコーヒー豆のSCP。

日本生類創研絡みのオブジェクトです。コーヒーの苦味の解釈がえげつなく、こんな人道に外れた行為を平気でやるのは流石日創研という感じがあります(褒めてないです)。

SCP-1598-JP「『ほら、いつものアレやれよ。』」☆☆SCP-1598-JP - SCP財団※※

ある中学校の屋上で毎日くり返される人型実体による特定の現象のSCP。

タイトルで何か嫌な物を連想した方もいるかもしれません。実際それに関するオブジェクトなのですが、記事の途中から全く異なる方向性を見せ始め、最終的にタイトルの真の意味を理解できる、ただの溜飲が下がるだけの話とは一味違う内容となっています。

SCP-1599-JP「閃きを産む海」☆☆☆SCP-1599-JP - SCP財団

人間を捕食し、産んだ卵を食した者に芸術に関するアイデアを与える海洋生物のSCP。

単体でも十分に不気味な異常性ですが、このオブジェクトに対する財団の向き合い方に全く別種の恐ろしさを覚える記事です。注釈にある「Are We Cool Yet?」とは本家由来の要注意団体で、異常性のある芸術品をゲリラ的に創作する芸術家集団です。

SCP-1600-JP「なんつってね」☆☆☆☆SCP-1600-JP - SCP財団

虚偽の情報を伝達させる、あるいは虚偽を伝達できなくなる異常性のSCP。

2つの相反する内容のオブジェクトへの言及が同時に記述されており、短めの記事ながらに難解で考えるほどにドツボにはまっていく記事です。正直自分もよくわかってない

SCP-1601-JP「あの曲が助けてくれる」☆☆SCP-1601-JP - SCP財団

使用すると楽曲が再生され、それに合わせた胸骨圧迫を強制されるAEDのSCP。

色々な実験結果の予想できる異常性ですが、記事終盤および注釈に書かれたある情報について調べるといろいろな意味で驚かされる記事です。

SCP-1607-JP「忘れられた色」☆☆☆☆SCP-1607-JP - SCP財団

特定の条件で発生する、一種の色覚障害のような症状のSCP。

この記事の下地には本家の有名なオブジェクトであるSCP-8900-EX「青い、青い空」があるので、先にこちらを読むことを推奨します。「Explained」は以前の記事で軽く触れましたが実際には多くの意味合いを持つクラスで、その一つが上記の記事を読むと理解できるのではないかと思います。

SCP-8900-EX - SCP財団

SCP-1621-JP「この世の全てのあく……」☆☆☆☆SCP-1621-JP - SCP財団

暗唱することでどんな物でも「開ける」ことのできる文章のSCP。

記事内に幾つかの仕掛けがあり、異常性と絡めた演出がある種の没入感を生み出してくれます。記事ラストに出てくる内容の解説につき反転→ミーム殺害エージェント」とは非常に大雑把に言えば財団式「見たら死ぬ画像」であり、通常は高機密文書の保護等に用いられています。←ここまで

SCP-1646-JP「全ては夢の中で」☆☆☆SCP-1646-JP - SCP財団

財団職員が見る夢とそれに関連したある現象のSCP。

数あるオブジェクト記事の中でも非常に凝った構成をしていて、記事に語られる内容を追体験しているような感覚を得ることができます。ページ内には数箇所隠し要素が含まれているので、それを探してみるのも面白いと思います。

SCP-1682-JP「慈悲よ、汝いずこへ」☆☆☆☆SCP-1682-JP - SCP財団※※

負の感情と共に伝染し拡散される「ある女性が死亡している」という概念のSCP。

非常に重厚な内容であり、異常性の不可思議さ、真に迫った発生経緯、財団の取った意外な収容方法、想像の余地を残す補遺、どれを取っても面白い記事です。

余談ですが、SCP-1682-JPにはかつて別のオブジェクト記事が存在していました。現在は諸般の事情により削除済みですが、そちらも別ベクトルでありながら非常に面白い記事でした(明示はしませんが閲覧する方法は幾つかあります)。

SCP-1690-JP「犭貪あるいはウロボロス」☆☆☆☆SCP-1690-JP - SCP財団

宇宙空間を侵食し、消失させ続ける現象のSCP。

余りにも抗いようのない異常性により固有のオブジェクトクラスが割り振られるという絶望感が堪らない記事です。他にも固有のクラス表記がされている記事は幾つかありますが大抵の場合同様にどうしようもない内容です(褒めてます)。

SCP-1699-JP「去りゆく者達への卒業証書」☆☆SCP-1699-JP - SCP財団

条件を満たした対象にある夢を見せる卒業証書用丸筒のSCP。

要注意団体「Are We Cool Yet?」の関わるオブジェクトですが、中でも比較的危険性の少ない珍しいオブジェクトです。AWCY?の実態を知っていると色々と複雑な気分になる記事でもあります。

SCP-1700-JP「貴方への脚注」☆☆☆SCP-1700-JP - SCP財団

文章に寄生し、指示語に脚注を付けることで意思疎通を図る情報生命体のSCP。

異常性とそれ*1に対する特別収容プロトコルが個性的なオブジェクトです。ページ内の脚注部分が肝要な記事であるため、閲覧環境等には注意が必要かもしれません。

SCP-1706-JP「叩けば直してあげられる」☆☆☆SCP-1706-JP - SCP財団

殴った物体がいかなる状態でも瞬時に「修復」されるハンマーのSCP。

クレイジーダイヤモンド便利なアイテム、といった雰囲気のオブジェクトですがその実態は…といったタイプの記事です。財団世界に基本的に万能便利アイテムはそうそう無いのです(SCP-005とかSCP-500とかあるにはあるけど)。

SCP-1711-JP「財団に限りなく近い村」☆☆☆☆SCP-1711-JP - SCP財団

訪れた人間の職種等に応じて様子が変化する村のSCP。

異常性単体よりも、それを財団が収容するに至ったことによる現象の方に意識が向けられる記事です。終盤の記述には様々な解釈が考えられ、端々に想像の余地を残したオブジェクトといえます。

SCP-1712-JP「"21世紀"の地底戦車」☆☆SCP-1712-JP - SCP財団

SFに登場する「地底戦車」のような車両のSCP。

科学の浪漫と現実のようなテーマ性を見出さずにはいられない、ある種最も実感に迫った切なさを感じさせる記事です。

SCP-1721-JP「ラブドール・レトリバー」☆☆SCP-1721-JP - SCP財団

見た犬は発情してそれに対して交尾行為を行うようになる、犬のぬいぐるみのSCP。

タイトルオチのギャグ記事、と見せかけて非常にシリアスなバックボーンを読み取れる記事です。犬好きの方にとっては耐え難い内容が含まれているので注意が必要です。

SCP-1738-JP「落ちてゆく」☆☆ SCP-1738-JP - SCP財団

視聴するとその場で高所から落ちる感覚を味わい、最終的に死亡する映像のSCP。

シンプルな異常性のホラー色の強い記事です。実験記録の随所に見受けられる不可解な表現には考察や想像の余地が多々ありそうです。

SCP-1773-JP「さあ輪になってぶっ飛ぼう」☆SCP-1773-JP - SCP財団※※

飛んでいる所を見た犬が自分の尻尾を咥えて回転しながらぶっ飛ぶフリスビーのSCP。

非常に短い記事ながら想像するだけで笑えるシュールな異常性が淡々と綴られる秀逸な記事です。ゲームのバグ挙動とかでありそうな光景

SCP-1777-JP「迷いの森」☆☆SCP-1777-JP - SCP財団

侵入すると「モザイク」のような存在に追跡される森林のSCP。

恐怖という感情に最短距離で訴えかけてくる純粋なホラー記事です。「追われる」といいう原始的な恐ろしさ、そしてSCPオブジェクトらしい執拗かつ救いのない異常性で読むと無遠慮に精神が抉られます(褒めてます)。

SCP-1816-JP「ニンゲンホイホイ」☆☆SCP-1816-JP - SCP財団※※

下に硬化があるように思い込ませて人間を異空間に誘い込む自動販売機のSCP。

古き良き都市伝説的を思わせる恐ろしさを持つシンプルなオブジェクトながら、その描写の中に未解明の不気味さを仕組むことでSCP記事としての完成度も高くなっている記事です。

SCP-1905-JP「神はサイコロを...」☆☆☆☆☆SCP-1905-JP - SCP財団

内部では相対性理論ないし不確定性原理が機能しなくなる空間のSCP。

一般にはさしたる影響はないものの、高等技術を中核とした機構に大打撃を与えるというよく考えなくとも恐ろしいオブジェクトです。記事終盤の展開も含め、物理学に明るい人ならばより楽しめるのではないかと思います。

SCP-1963-JP「幼心地のバトルフィールド」☆☆SCP-1963-JP - SCP財団

ある小学校の児童が行う、傘を用いた異常な「決闘」のSCP。

全国小学生の妄想をそのまま具現化したようなオブジェクトです。記事の記述からどことないノスタルジーが感じられます。ところでタイトルを見ると某STGが頭をよぎって仕方ない

SCP-1970-JP「13」☆☆☆☆ SCP-1970-JP - SCP財団

毎月13日に宇宙空間上に出現する、アポロ13号の月着陸船とその乗組員の複製のSCP。

現実の出来事および実在の人物が大きく関わるオブジェクトです。その異常性と財団の収容方法、そして現実に起こった出来事を考えるととても複雑な感情になります。この記事も先ほど紹介したSCP-1573同様「5年目の悪のコンテスト」にエントリーし、極惡非道賞(最優秀賞)を獲得しています。

SCP-1999-JP「杞憂の終末論」☆☆☆☆☆SCP-1999-JP - SCP財団

ある現実改変能力を有した黒子のような集団のSCP。

現実改変という非常に厄介な異常性を持ったオブジェクト…というだけでは飽き足らず、読み進めると衝撃的な事実、そして財団の日本支部に関わるある秘密が明らかになります。日本支部のメタ的な1つの情報に対するアンサーのようになっているのも特徴です。

 

以上で4記事に渡ったSCP紹介は全て終了となります。本当は本家オブジェクトとかジョークオブジェクトとか他支部とか提言とか色々語りたいことはあるのですがキリがないのでひとまずこの辺で(またいずれ別記事にするかもしれませんが)。冒頭にも書いたとおり今後また面白い記事を見つけたら追記していく可能性があります。

 

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

*1:余談ですが、最近になって初めて脚注の付け方を知りました。