東方Project 個人的に好きなBGMランキング(面別トップ3)
今回の記事は私が好きなゲームの好きな曲にランキングをつけるという趣旨のものとなっております。
最初に東方Project(以下、東方)のことをよく知らない方向けに軽い説明を挟むので、既によく存じておりますという方は干し芋でも食べながらまったりお待ちください次の見出しまで飛ばして下さい。果たして東方を知らない人がこの記事を読むのか
簡単に言えば弾幕STG(弾がすごい沢山飛んでくるシューティングゲーム)というジャンルの同人ゲームです。上海アリス幻樂団というサークルでZUNという方がほぼ一人で制作しており、ゲームの絶妙な難易度とか、美しさを追求した弾幕のビジュアルとか、BGMのセンスが光っていたりとか、妖怪や神様などが多数登場する日本風の世界観とか、それらがもれなく少女化されていてそのキャラ造形が秀逸だったりとか、曲の良さとか、二次創作への異常な寛容さだとか、神曲*1とか、そういった面が評価されて今でも多くのファンに愛される作品です。
今年も新作である「東方鬼形獣」が発売されたり、外伝的位置づけである「東方剛欲異聞」の体験版が頒布されたり、公式コミックスの新作「東方酔蝶花」「東方地霊奇伝」等が進行中だったりと盛り沢山です。
(体験版の画像しか用意してないのは許してほしい)
今回のランキングについて
そんな東方Projectですが、上述した通り曲がめっちゃ良いゲームです。私は普段からtwitterやリアルで何かにつけて曲がいい曲がいいと連呼しているためにもはや言葉の重みが皆無のような気がしますが、こと東方に関してはそんな中でも頭ひとつ抜けて名曲が多いと思っています。なにせ東方というジャンルを私が知ったきっかけがBGMだった位なので。(多分私と同じ巡り会い方をした方は多いはず)
そんな曲たちを今回は100%私の主観でランキング形式にまとめます。とはいえ全体で順位付けしようとするとあまりに悩みすぎて頭がブレインフィンガープリントして死ぬと思うので、東方の基本的ステージ構成である6面+EX1面の計7面にそれぞれ道中曲とボス戦曲が存在するため、それら計14(+α)の区分それぞれに対してトップ3を紹介するという形式にします。
曲に対する感想も添えますが、全てに丁寧にコメントしてると行数がえらいことになるので、以下の文章では意図的に語彙力を下げます。よって以下常体。
(曲のサブタイトルは省略します)
1面道中
1位 希望の星は青霄に昇る(天空璋) -めっちゃ爽やかで明るい曲。夏感と旅立ち感が強い。
2位 幻視の夜(永夜抄) -幻想的な月夜の空気感がピアノで忠実に表現されていて素敵。
3位 無何有の郷(妖々夢) -冬の静けさや寂しさみたいなイントロから段々明るくなるのが好き。
1面ボス
1位 秘境のマーメイド(輝針城) -ギターの中毒性が高い。若干切ないメロディも好き。
2位 真夏の妖精の夢(天空璋) -妖しさMAXなメロディと包み込むような音の響きが蠱惑的。
3位 小さな小さな賢将(星蓮船) -飄々とした雰囲気のメロディと後半のオシャレピアノが好き。
2面道中
1位 運河を行き交う人妖(輝針城) -ZUNペット*2てんこもりで嬉しい。ベースも心地いい。
2位 湖は浄めの月光を映して(紺珠伝) -大サビの盛り上げ方がいい意味で2面のそれじゃない。
3位 厄神様の通り道(風神録) -ダークさとハイテンションさが共存する不思議な曲。
2面ボス
1位 緑眼のジェラシー(地霊殿) -ボス戦とは思えない綺麗なピアノと激しい伴奏の融和がすごい。
2位 九月のパンプキン(紺珠伝) -荘厳なメロディとリズミカルな展開が両方味わえて幸せ。
3位 石の赤子と水中の牛(鬼形獣) -不気味な拍子とメロディが高い中毒性を生む、所謂スルメ曲。
3面道中
1位 満月の竹林(輝針城) -ギター,ピアノ,ベース,トランペットが完璧に融合した耳が幸せな曲。
2位 神々が恋した幻想郷(風神録) -圧倒的サビの盛り上がりで初めて聴いた時鳥肌が立った。
3位 不朽の曼珠沙華(鬼形獣) -超穏やかな曲調でいくらでも聴いていられる癒しの中毒曲。
3面ボス
1位 人形裁判(妖々夢) -音が多くてその全てが綺麗。自分が沼に落ちたきっかけの曲でもある。
2位 明治十七年の上海アリス(紅魔郷) -神主*3の東洋・西洋観が凝縮されたような不思議な曲。
3位 華のさかづき大江山(地霊殿) -左右に振られた音がどんちゃん騒ぎのような感じで楽しい。
4面道中
1位 幻想のホワイトトラベラー(天空璋) -吹雪が段々強まっていく情景が浮かぶ曲。変拍子最高。
2位 アンロケイテッドヘル(鬼形獣) -イケメンすぎるギターとZUNペットの気持ちよさが最高。
3位 フォールオブフォール(風神録) -メロディに明るさと情緒を感じる半和風な曲。最高。
4面ボス
1位 幻想浄瑠璃(輝針城) -ZUNペットと曲の展開が相まって非常に荘厳。もはやラスボス。
2位 幽霊楽団(妖々夢) -キャラ設定と曲のシンクロ度合いが随一。騒がしいは褒め言葉な曲。
3位 古きユアンシェン(神霊廟) -ハイテンポでノリのいい曲。お手軽にテンションが上げられる。
5面道中
1位 夢殿大祀廟(神霊廟) -優しいピアノやサックスの音色と浮遊感溢れる曲調で癒される。
2位 空中に沈む輝針城(輝針城) -盛り上がりのある曲調ながらメロディが美しく、癒される。
3位 廃獄ララバイ(地霊殿) -いい意味でSTGとは思えない音色と展開の曲。癒される。
5面ボス
1位 星条旗のピエロ(紺珠伝) -狂気とポップさが宇宙的に融合したみんなのトラウマ曲。
2位 セラミックスの杖刀人(鬼形獣) -焦らしに焦らした末のサビの圧倒的開放感で虜になった。
3位 虎柄の毘沙門天(星蓮船) -威圧的な主旋律に次々音が足されていく感じが非常に幸せ。
6面道中
1位 御柱の墓場(風神録) -短い曲ながらイントロの高揚感とカタルシス溢れるサビの展開が最高。
2位 ヴォヤージュ1969(永夜抄) -永夜抄の要であるピアノがふんだんに使われた超きれいな曲。
3位 ツェペシュの幼き末裔(紅魔郷) -ラスボス前のある種の高揚感を巧みに演出している曲。
6面ボス
1位 秘匿されたフォーシーズンズ(天空璋) -イントロから大サビまでずっと完璧にカッコいい。
2位 霊知の太陽信仰(地霊殿) -最もボス戦然とした曲。是非ゲーム演出と共に聴いてほしい。
3位 感情の摩天楼(星蓮船) -大団円といった感じの曲。ラスボスというかエピローグ感すら漂う。
EX道中
1位 エクステンドアッシュ(永夜抄) -響き渡るZUNペットと二転三転する展開で満足感が高い曲。
2位 ラストリモート(地霊殿) -スピード感と曲調が目まぐるしく変わる様がテンション上がる。
3位 見た事も無い悪夢の世界(紺珠伝) -低音の主張がめちゃくちゃ激しいので嬉しい。
EXボス
1位 ハルトマンの妖怪少女(地霊殿) -不安な前半と美しいサビのギャップが刺さる。変拍子最高。
2位 月まで届け、不死の煙(永夜抄) -儚げな主旋律が繰り返すうちに激しさを増してとても熱い。
3位 平安のエイリアン(星蓮船) -全力で恐怖を煽るZUNペットと不安定なピアノが癖になる。
その他の曲(1位のみ)
タイトル 不思議なお祓い棒(輝針城) -いつものテーマ*4の盛り込み方が超お洒落。変拍子最高。
エンディング 麓の神社(風神録) -物語が一段落した落ち着きと秋の情緒を感じる癒し曲。
スタッフロール 紅楼(紅魔郷) -このゲームやってよかったと思わせる圧倒的満足感を覚えた。
以上になります。自分でつけたランキングながら見返してみると結構趣味が偏ってる感じがして面白いです(思い出補正もあるのか気持ち地霊殿が多めな気がする)。本当はランキングに挙げた以外にも花映塚*5とか小数ナンバー*6とか旧作*7とか秘封倶楽部*8とか触れたい曲は沢山あるのですが、キリがないのでこの辺で終わらせて頂きます。
あとこんな記事書いといてアレですが、曲の良さは文面じゃ絶対伝わらないので東方をよく知らない方(いるか分からんけど)は是非実際に聴いてみてください。(丸投げ)
ここまで読んで頂きありがとうございました。
*1:普通は安っぽくて敬遠されがちな表現だが、こと東方においては文字通りの意味であることも多々ある。
*2:東方の楽曲でよく使われるトランペット音源の通称。高い中毒性があり危険。
*3:ZUNのファンの間での通称。主人公の1人が神社の巫女であることに起因している。
*4:東方においてタイトル曲などによく使われるメロディ。メインテーマのような捉え方をする人も多い。
*5:東方Project第9弾。ゲームシステム等の毛色が他作品と異なるため別扱いされることが多い。ウサテイの元ネタ
*6:所謂外伝的位置付けの作品。スピンオフや別ジャンル、他サークルとの合同作品等が含まれる。
*7:PC-98で発表された作品。現在ではプレミアがついているものの音楽は「幺樂団の歴史」としてCD化されている。
*8:ストーリー付きの音楽CD。ゲームのアレンジ曲と書き下ろし曲が半々ぐらい入っている。